スパリゾート海水

『デジタル・ミニマリスト』に啓発されて1ヶ月Twitterをやめてみた感想

この本に啓発されて、1ヶ月Twitterをやめていた。

デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する

デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する

正確にいえば、完全にTwitterをやめていたわけではない。Twitterにログインしなくなっただけで、ソシャゲの公式アカウントとかはブックマークに登録して毎日チェックしていたし、ブログの更新報告ツイートも投稿していた*1し、Twitter検索もログアウトしたまま頻繁に行っていた。しかし、TLとリストを読まなくなったことと、(ブログの更新報告以外の)ツイートをしなくなったことは、私にとって大きな生活の変化だった。そして、1ヶ月のTwitter断ち期間が終わる頃には、かつて1日平均4時間*2Twitterを見ていた私が「もうこれからはTwitterに常時ログインするのはやめよう……」と思うまでになっていた。

以下に、「1ヶ月Twitterをやめていた間の心境」や「Twitter断ち期間を終えて今後どのようにTwitterと付き合っていきたいと思っているか」などの覚え書きを記しておく。



Twitter断ち1日目


Twitterをやめる前日にはこんなツイートをしていた。Twitterにどっぷり浸かっていたことがおわかりいただけるだろうか。



そして翌日、『デジタル・ミニマリスト』を読んで唐突にTwitter断ちを宣言。自分は読んだ本に影響を受けやすすぎるところがあるので、我ながら心配になる。


umimizugame.hatenablog.com
Twitter断ち1日目に書いたブログ。

TLとリストを追うのをやめたことで生活が良い方向に変わってるな〜、と感じているので、このまま1ヶ月頑張ります。

あーでも、明日仮面ライダーゼロワンなのにTwitterで他人の感想見れないのはちょっぴり寂しい……。

ちなみにこの時点では、「ブックマークに登録したアカウントだけは定めた時間に限って巡回して良い」とか、「YouTubeは全面禁止」とか、「Twitterで検索したら必ず検索キーワードをEvernoteに書き留める」などといった、細々としたルールを自分に課していた。しかし、それらの厳しいルールは数週間後には普通に破られまくることになる。グダグダである。それでも、Twitterにログインしない」という基本ルールは1ヶ月間守り通すことができた。


Twitter断ち6日目

umimizugame.hatenablog.com

最初は「朝の時間にゆとりがあって優雅だな〜、不意に目に入った不快な情報に心を煩わされることがなくて快適だな〜」とか清々しい気持ちで全然余裕だったんですが、数日続けているうちにやはりというべきか寂しさが募ってきました。Twitterで繋がった波長が合う人や、人柄がめっちゃ好きな人、尊敬する人たちとの繋がりを1ヶ月断つのは身を切られるように辛い。でも自分で決めて自分に課したルールなので1ヶ月やり通します。このツイ禁生活を続けるうちに、自分が本当に必要なものを見極められるようになることを信じて……。

Twitterでしか接点がない人たちの消息を毎日追うことは自分にとって大切な習慣だったのだと、Twitterを一時的にやめてみて痛感しています。『デジタル・ミニマリスト』では、「SNSでいいねをするのもコメントをつけるのもやめることをお勧めする。その結果、SNSでのみ繋がっている人との人間関係が切れても結構(意訳)」などといったことが述べられていますが、インターネットがなければ出会えなかったであろう人たちとの生温い人間関係を人生から完全に排除することは、私には最早できません。

Twitter断ちを始めて1週間足らずのうちは、Twitter上の繋がりを断ったことによる寂しさが強かった。しかし、この寂しさは1ヶ月のTwitter断ち期間が終わる頃にはほとんど解消された。これは別に、Twitterから離れているうちにTwitter上で繋がっていた人への執着が薄れたから寂しくなくなったとかいうわけではない。単に日にちが経つにつれて自制心がユルくなって、「Twitterで繋がった波長が合う人や、人柄がめっちゃ好きな人、尊敬する人」のアカウントのホームをブックマークに登録して毎日巡回するようになったからだ。

ただし、Twitterを解禁しても、Twitterのアプリはもうインストールしたくないし、Twitterにログインする時間も制限したいと思っています。

Twitter断ち期間を終えた今もこの気持ちは変わらない。一度Twitterから距離を置いたことで、「Twitterはやりたくても我慢すべきだ」というより、むしろTwitterからは進んで距離を取ったほうが気持ちよく過ごせる」と感じるようになったのだ。



Twitter断ち9日目

umimizugame.hatenablog.com

絵も描いてる。

絵を描いたりしてた。これまでの自分は、絵が描けるようになりたいと常日頃思っているくせに絵を描く習慣が全然ない人間だったので、ここに来て絵を描くようになったのは、Twitterに常時ログインしてTLを追い続ける習慣をやめたことによる効果の一つだろう。

YouTube自粛するつもりだったのにブログにYouTubeのリンク3つも貼っちゃったからもうおしまいです。

YouTubeを見る時間も減らそうと試みていたが、YouTubeを完全に断つことはできなかった*3。しかし、スマホからYouTubeのアプリを消した結果、オススメ動画からオススメ動画に無限にジャンプして時間を浪費することはなくなった。YouTubeアプリが使えなくなってスマホでワイド画面の動画を見られなくなり動画を見ている間の没入感が減ったことも、YouTubeを見る時間が減った一因かもしれない。



Twitter断ち18日目

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2週間もTwitterにログインしなかったらさすがに禁断症状が出るのでは? と思ってたけど、むしろTLを読まない生活がすっかり体に馴染んでしまった。というか逆にツイ禁期間が終わってTwitterにログインするのが怖くなってきたな?

自分は元々人混みがすごく苦手なんだけど、Twitterもいわばバーチャル人混みだったのかもしれない。使い方にもよるだろうけど、300人くらいフォローしてたらもう他人の思考がグワーッと頭の中になだれ込んできて情報量がとてつもなくなるので、知らず知らずのうちに精神に高い負荷がかかっていたのかもしれない。

この頃にはもうTLを読まない生活にすっかり慣れてきた。Twitterから一旦距離を置いたことで、TLを追い続ける習慣が今までいかに精神を疲弊させていたのかを実感した。

あとこれはバカみたいな話なんだけど、ツイ禁したら出かける前の身支度がパッパとできるようになって、余裕を持って家を出られるようになった。これまでは家を出る直前でもTLをチェックせずにはいられなかったから身支度に無駄に時間がかかってたけど、その癖がなくなったからサッと家を出られるようになったわけです。バカですねー。

自分はTwitterをやってはいけないタイプの人間だと思う。

あとTwitterと映画についての話だけど、自分がフォローしてる人に映画好きが多いので、TLを読んでいるとその人たちが上映中の映画をディープに語っているのが目に入ってきちゃって、その映画を観る前からその映画に対して余計な先入観を持っちゃう現象が以前はよく発生してた。自分はネタバレ許容度がわりと低めで、映画を観るときもできるだけ情報を入れずにまっさらな気持ちで観たいタイプだから、Twitterで映画の情報を知りすぎると「あ、もう観に行かなくてもいいかな……」という気持ちになりがちだった。

「映画のネタバレを踏まなくなる」ことと、「映画を観る前に余計な先入観が膨らまなくなる」ことは、Twitter断ちの意外な効能だった。でもTLを読んでいないと、アンテナ高い映画好きのフォロワーが自分の知らない名作映画について語っているのを見逃したりもする。自分の好みに近い映画だったり本だったりの口コミ情報がガンガン入ってくるのはTwitterの利点だなー。



Twitter断ち22日目

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映画を観に行った。とても良い映画だった。映画を観終わった際、普段であれば即座に映画のタイトルでフォロー内検索をかけてフォロワーの感想に目を通すところだが、この日はTwitter断ちのためにログアウトしていたのでフォロー内検索ができなかった。感想ツイートもできないので、帰りの電車でメモアプリに感想を書いて、翌日ブログに投稿した。今は一人で映画を観てもすぐに世界中の人と感想を共有できていい時代だなと思うが、「映画を観終わった直後にインターネットで他人の感想を探して読む」ことをやめると、映画の余韻に長く浸れるので結構いいなと思った。



Twitter断ち30日目

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1ヶ月くらいかけて絵を描き終えた。ペースはゆっくりだが、Twitterからログアウトしているとよく集中できた。


この頃になると、好きなユーザーのTwitterアカウントのホームをブックマークに登録して1日に数十回巡回したり、Twitter検索を頻繁にやるようになったりしていて、だいぶTwitter断ち習慣が乱れていた。それでも「アプリを使わず、ログインもしない」というだけでTwitterの機能はだいぶ制限されるので、Twitter閲覧に飽きるのも早くなり、Twitterを見ている時間は以前より大幅に減少した。



Twitter断ち終了


Twitterをやめて1ヶ月とちょっと経った日の深夜、寝付けなくて退屈だったので久しぶりにTwitterにログインした。気になっていた流行りのゲームに言及したり、Twitterをやめている間に描いた絵を投稿したり、面白かった本やオススメの歌手の話をしたら満足してログアウトした。

フォロワーに伝えたいことがあるときや、やることがなくて退屈なときにその都度ログインして、気が済んだらログアウトする。これくらいが私にとってちょうどいいTwitterとの距離感なのだと、Twitterから一時的に離れてみて気づくことができた。



Twitterアプリはもうインストールしない

Twitterアプリは便利すぎる。TLとリストをタブで切り替えできるし、スマホに通知も飛ばせるし、動作も軽快だ。対して、スマホブラウザ版のTwitterは動作ももっさりしているし、機能も制限されているし、微妙に不便だ。でもTwitterに依存してしまいがちな自分にはこれくらい不便な方がちょうどいい。スマホブラウザ版のTwitterはTLを遡るのには向いていないから、ひたすらTLを遡って時間を浪費することはたぶんもうないだろう。



朝一はなるべくTwitterを見ない

Twitter断ち以前は、毎朝かわいい猫の写真を投稿するアカウントのおはようございますツイートで朝を感じるのが日課だった。しかし私の場合、貴重な朝の時間にTwitterを見始めると、身支度が滞って家を出る時間が遅くなって生活に支障が出かねない。それに、朝は1日の中でも集中力が高まる時間帯だ。せっかく気力体力が回復して頭がシャキッとしているんだから、朝の時間は読書や勉強といった精神エネルギーを要する活動に当てていきたい。



自分はツイートするよりブログを書く方が好きかもしれない

以前はインターネットに書き込みたいことがあるときは、大抵Twitterでツイートしていた。しかし、1ヶ月Twitter断ちすることにしたので、以前ならTwitterに書き込んでいたようなことをブログに書くようになった。するとこれが結構楽しかった。普段ならツイートして済ませるようなどうでもいいことを書くのであっても、長い文章を推敲してブログ記事の形にしていくのは面白い。何でもないような内容の文章でもブログ記事の形になっているとちょっと綺麗に見えるし、それが積み重なっていくと自分だけのブログの形になっていくのが楽しい。映画の感想も以前はTwitter(及びふせったー)やFilmarksに書いていたが、ブログ記事にしてみると結構面白かった。TwitterやFilmarksなどのオープンなSNSは、ブログに比べると「公共の場」という感じがする。全世界に向けて公開しているのはSNSもブログも変わらないが、ブログの方が同じインターネット上でもちょっとだけ奥まった場所にある分*4、リラックスして文章が書けて良い。



『デジタル・ミニマリスト』は魚の釣り方を教えてくれる本

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という言葉がある。「魚を一匹与えれば一日飢えをしのげるが、魚の釣り方を教えれば一生食いっぱぐれることはない」みたいな意味だ。『デジタル・ミニマリスト』はいわば、SNSをはじめとするデジタルコンテンツから離脱したい人に魚の釣り方を教えてくれる本だ。ここでいう「魚」とは、「デジタルコンテンツと健全に付き合っていくための落とし所」のことである。
umimizugame.hatenablog.com

「自分に課すルールは自分で決めよう」という柔軟さは『デジタル・ミニマリスト』のいいところだと思います。「Twitterは1日1時間! ベッドにスマホは持ち込むな!」みたいなお仕着せのルールに従ってみたところで、私のような重度のスマホ依存者はすぐ元の木阿弥に戻ってしまうと思うんですよね。ライフスタイルは人それぞれだし、一律に「私はこのやり方でうまくいったからあなたもこうしましょう!」って啓蒙したところであんまり効果ない気がする。

『デジタル・ミニマリスト』は、Twitterに時間を使いすぎてしまうことに悩んでいる人には一読の価値がある本だと思う。実際どんな本なのか知りたい人には、こちらの秀逸な紹介記事をオススメする。
huyukiitoichi.hatenadiary.jp

*1:これはログアウトしたままでもできる

*2:もっと多かったかも

*3:この辺りから自分に課したルールがグダグダになり始める

*4:ブログがSNSより奥まった場所にあると感じるのは、私がSNSのヘビーユーザーだからだと思う